他人の評価が怖くて仕方がありません。よく「第三者に評価されてはじめて価値が出る」とか言いますが、絶対けなされたり馬鹿にされたりするわけじゃないですか。そんな時、私はたぶん全てを真に受けて傷付くと思うのです。風当たりが強そうな(?)『銀魂』を描くにあたって、空知先生がどのように自分の作品に受けた評価を処理しているのか教えていただきたいです。
空知英秋:答え
これは9年連載していてもいまだに処理しきれません。マイナス意見の手紙がくればいまだに傷つくし腹が立つし苦しいです。その気持ちを上手に整理する術はいまだに身につけていないというか、そのままでいるようにしてます。しんどい状態が通常営業だと思ってますから。もちろん創作活動するからには自分や自分の作品が社会から肯定されたいと思っているのは間違いありませんがもっと面白いものをとか新しいものをという前に進む力を支えているのはどっちかっていうと自己否定の精神
こんなんじゃダメだとか何とかしないとって思っていないと前に進む気がなくなってしまうんです僕は、満足したらそこでずっととどまっていればいいわけだから、でもこれがしんどいんでほっとくとプラスの意見ばかり選んで耳に入れるようになってしまう
なので僕の場合は戒めのためにもファンレターは悪意の塊みたいなものも全部こちらに回すよう担当には言ってあります。勿論マイナス意見全部まともに受けとめてたらノイローゼになるんで薄目でフワッと読んだりしてますよ。うるせェお前が死ねとか思ってますよ。意見に左右される事はまずありませんよ
お前がバカだから理解できないんだろとか思ってますから
ただ漠然とでも
ああこのままでは俺はいけないなという状態に自分をおくようにはしてます。
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