卵：それは
確かに金より
輝きに欠けていた
かもしれない
たまにしか
光る事のない 鈍い
光だったかもしれない
いつもいがみあっていた
いつもケンカばかり
していた
天パだった
ぐうたらだった
セクハラ大王だった
家賃も滞納していた
給料も延滞していた
でも……それでも
金メッキで
かためられた
偽りの光なんかより
怒る時は
心から怒っていた
笑う時は
心から笑っていた
銀時(アナタ)がいた
銀色の方が
ずっとキレイだった
あの光
忘れてなんて
いませんよね
銀時様
偽りの光に
惑わされたりなんか
していませんよね
だったら
もう一度立ちあがって
その剣を
握ってください
金色にぬり替えられた
この世界を
もう一度
ぬり替えるんです!!
この金メッキを
世界から引きはがし
私達の世界を
とり戻すんです
みんなの本物の笑顔を
とり戻すんです!!
銀時様
あなたは
坂田金時になんて
負けない!!
金髪になんて負けない!!
ストパーになんて
負けない!!
金色になんて負けない!!
思い出して
アナタの魂は
何色ですか
銀時：……忘れちゃ
いねェ
忘れるもんか
てめーら
バカどもの色が
混ざりあった
うす汚ねェ
銀色だァァァァァ!!
まだ…何も終わって
なんかいなかった
こっからが…始まりだ
俺達の銀色(いろ)を
とり戻す
金色の世界に殴り込みだ
いくぜェェェ!!
ツイート銀時：俺達ケモノと
ケダモノは
計算が苦手なんだ
定春：ワン
銀時：定春 とうとう
俺達ゃ一人と一匹に
なっちまったが
1+1＝2か
定春：んぎゃう
銀時：だよな
２になんか
ならねーんだよ
俺達は
平賀源外：人の心は
計算なんぞに
当てはまらねーってか
無謀 無策 無鉄砲…
幾らでも言いようはある
だが金時にもし
弱点があるとすれば
それなのかもしれねェ
完璧な金時だからこそ
予測しえないもの
理屈の通らない
計算から外れた存在
坂田銀時
てめーという大バカだよ
そんなもんは
幾ら似せても
機械なんぞに
組み込めねェ
組み込む奇特な奴も
いねェ…だがな
俺ァ
リーダーって奴に
最も大切なモノを
アイツに…
入れ忘れちまった
のかもしれねーよ
止めてやらなきゃな
銀時：バカ+２
加えとくぞクソジジイ
平賀源外：ああ
必ず
バカをもう一機
ひきつれていく
だから銀の字
０になんざ
…なるんじゃねーぞ
金時止められんのは
銀時しかいねェよ
ツイート銀時：定春…
俺との約束
忘れちゃいめーな
定春：わん
銀時：いいか……
俺に何があっても
振り返るな
前だけ見て走れ
定春：………
銀時：なァに
心配いらねェよ
いつもと何にも
変わらねェ
帰ろう
みんなのいる
わが家に
ツイート