そよ姫の寝物語
会えば姫様を殺す…二人の約束は死よりも重い鎖に変わりました
だから彼は決めたのです
たとえ何度月が通り過ぎようとも
たとえシワだらけの醜い老人になろうとも
たとえ姫様が彼を忘れようとも
彼女と会える日まで
生き続けようと
そうして
家来(かれ)は今も
三本の足で
はいつくばりながら生きているのです