天にかみつき
地に落ちた鬼が
何故まだ
こんな所をさまよっている
天に全てを奪われた鬼が
何故また
天に吼えている
あの時
お前は
お前達はしったはずだ
幾ら喚こうと
幾ら叫ぼうと
お前達の声は
天には届かぬ
その
慟哭さえも
また同じ過ちをくり返すか
白夜叉
そこで己の血が
腐るまで見ているがいい
お前の護ろうとしたものが
あの時のように
全て壊れていく様を
松陽もまた見ていよう
己の命を賭して
守った弟子(もの)が
何も護る事もできずに
不様に壊れていく様を