地愚蔵：
恐れ入ったよ
土方くん
沖田くん
まさか君達の
絆というものが
これ程のものとは
仲間を救うため仲間同士で
殺し合いをという
趣向のゲームだったんだが
まさか仲間を救うため
自ら死を選ぶとは
君達の絆こそ本物だ
いや君達ではない
彼のと
いった方がいいのかな
内心ホッと
しているんじゃないのかね
土方くん
ククク
これで自分は助かったと
彼は君の命を
救っただけではない
自ら死を選ぶことにより
君が手を
汚すことも阻止したのだ
きっと彼は君の臆病さを
見抜いていたんだろうね
臆病な君でも
首が落とせるように
わざわざ死んでくれたんだ
君は
これを遂行する義務がある
さあ
斬り落とすがいい
友の首を
その欺瞞にあふれた
仮面をつけて
友の分ものうのうと
生きていくがいい
ククク
アハハハハ
(土方、沖田を抱えながら
前に出る)
地愚蔵：
それは何のマネだね
土方くん
土方：
…決まってんだろ
首を…落としにいくんだ
今スグに
地愚蔵：
首なら
乗っているじゃないか
君の肩に
土方：
俺が捜してる首は
コイツじゃねェ
俺がかっ切りたいのは
うす汚ねェェ!!
面被った…
その首だァァァァァ!!